白い壁と大きな窓が特徴的な、緑に囲まれたこの小屋は、シアトルのとある住宅地の一角にあります。これは、1組の夫婦が、アートとガーデニングのためだけに裏庭に設けた趣味のための小さな隠れ家。周りはたくさんの手入れの行き届いた緑にかこまれています。盆栽のような植木鉢なども見えるので、少しだけ日本的な要素も感じられるような気がします。

たくさんの大きな開口部が開けられたこの小屋は、太陽の光をたくさんとりこむことができ、また、風もよく通るようです。目的の1つがガーデニングなだけあって、小屋の中にいてもたくさんの自然が感じられるように設計されています。

外からは非常にシンプルで素朴に見えるこの小屋ですが、中に一歩入ると、少し印象が違ってきます。シンプルでナチュラルなことには変わりありませんが、とても洗練された空間が広がっています。これが、この小屋のもう1つの目的である「アート」の部分。夫婦はもともとヴィンテージの家具を集めるのが趣味で、ここにある家具はすべてこの小屋を建てる前から持っていたものだそう。この家具の優しい色合いと内装がマッチして、まるで空間全体が1つの作品のようです。

青、黄色、緑など、たくさんの色が同じ空間に混在していますが、統一感があって綺麗にみえるのは、トーンが同じだからなのでしょうか。この、陽の光もたくさん降り注ぐ空間でのんびり過ごす休日は、とっても気持ちが良さそうです。

「趣味のための場所」だからできる、この小さくて気持ちの良い徹底した空間作り。今回ご紹介したのは裏庭に建てられた小屋なので、同じものをつくるには、なかなか場所を確保するのが難しいかもしれません。しかし、家の中のちょっとした空間をこんな風に徹底的に趣味の部屋に変えてみたり、家の中に小屋をつくってみたら、今住んでいる家で過ごす時間を、もっと豊かなものにできるのかもしれません。

Via:
dwell.com
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